ギャンブル依存症体験談 その②

こんにちは!今回は前回の自己紹介の続きになります。

ギャンブルを始めるきっかけはなんだったのか?どのようにギャンブルにハマっていったのかをお伝えしたいと思います。

ギャンブルを始めるきっかけ

私がギャンブルを始めたのは高校2年生の夏でした。きっかけはギャンブルが大好きな父親に「パチンコ屋に行かへんか。」と誘われたことです。父親のギャンブル好きは筋金入りで、幼いころに父親が抱っこして僕にスロットの目押しをさせていた記憶がありますし、家にスロット台を買ってくるほどでした。そんな父に誘われたときは興味はありましたが、18歳未満は入れないということを知っていたのでもちろん断りました。しかし、当時身長が高かったので、「背が高いから一緒にいてたらばれへんって。お金も出したるから。」の一言により興味本位で行ってしまいました。

一緒に行き不安な中最初は隣でスロットを打っていたのですが、あまり面白くなかったので台を移ることにしました。最初の不安はどこへやら、注意されることもなかったので興味本位で店内を歩き始めました。色んな台を見ている中で一台にひかれてその台を打つことにしました。当時アニメを見て大ファンになったエヴァンゲリオンのスロット台です。すると、ビギナーズラックですぐに大当たりを引いて5000円ほど勝ちました。

その時の感覚は今でも鮮明に覚えています。メダルを精算するために店員さんに箱を渡したときのドキドキハラハラ感。お金が増えたことに対する喜び。ゲーム感覚で面白いスロット台に対する好奇心や高揚感。そのどれもが当時学校をサボりがちだった私にとっては強烈な刺激でした。当時ガソリンスタンドバイトしていたのですが、汗水たらして時給800円なのに対し、スロットで当たりを引けば10分で5000円になるというのも大きな魅力に感じました。

気が付けばギャンブルのことが頭から離れなくなり、また行きたくてたまらないようになっていて、学校をサボってパチンコ屋に行く日々が続きました。

どんどんギャンブルにハマっていく

最初は自分のおこづかいとガソリンスタンドでのバイト代で楽しめていたのですが、そんな状態はすぐに終わりを迎えます。おそらく3ヵ月も持たなかったと思います。

ギャンブルが打ちたい。学校には行きたくない。でもお金がない。

最初に手を付けたのは親の財布でした。夜中寝静まったときに親のカバンから財布を取り出しお金を盗んでギャンブルに行くようになりました。その他にも兄弟の通帳を持ち出してお金を下ろしたり、兄弟のゲームソフトを打ったお金でギャンブルに行ったりもしました。

最初に悪事に手を染める時は、めちゃくちゃドキドキしました。同時になんてひどいことをしているんだろうとも思っていました。しかし、脳内にあるギャンブルをしたいという欲求、このお金があれば明日パチンコ屋に行くことができるという渇望に負けてしまいました。都合良く明日ギャンブルで勝ったら、お金はまたもとに戻しておけばバレないだろうとも思っていました。

最初母親にお金を盗んだことがバレたときはものすごく怒られました。適当な嘘をついて誤魔化しましたが、バレたらまた怒られると思いバレなかった父親から盗み続けることになります。父親もギャンブルをしていて、勝ったときは大量にお金を入れていたのでその期を狙っていたりしました。

高校3年生になっても学校をサボってパチンコ屋に行く日々が続きましたが、あと一日休むと留年になると担任の先生に言われたことがきっかけで一時期止まりました。

地域でも有名な進学校でしたが、まったく勉強をしていませんでしたので友達と同じような大学に進学することはできませんでした。ただ、まだ社会人として働く覚悟もなく、大学に行って4年間遊んでいたいと思っていたので、自分の学力でも行けるところを探してなんとか卒業、進学することができました。

しかし、大学生になってからは更にギャンブルがひどくなりました。

大学の友達や知り合いはいないし、家から遠いしでほとんど行きませんでした。原付バイクで80分ほどかかる場所に大学がありましたが、80分かけて大学に行ったと思えば手前のパチンコ屋に吸い込まれてギャンブルをし、一文無しになって大学に行かずにまた80分かけて帰るということもありました。

進学にあたり奨学金を借りましたが、そのお金にも手を付けてしまいます。母親に管理してもらっていましたが、カバンからキャッシュカードを盗んでギャンブルに使いこみました。

そのころはもうギャンブルが楽しいものではありませんでした。辛い現実から目を逸らすための現実逃避をする場所でした。やめなきゃ、やめたい、でも行きたくてたまらない。

周りの人に迷惑をかけて、罪悪感を抱えながらでもそれを忘れるためにまたギャンブルに行き、パチンコ屋を出て家路につく時にまたやってしまった、何をやっているんだ俺はと自分を責め続けていました。 人生で一番つらい時期で自殺も考えました。こんなクズ人間は生きていてもしょうがない。死んだほうが世のためになると本気で思っていました。同時にギャンブルをするためにひったくりや強盗などの犯罪行為を考えたりもしました。

さて、いかがだったでしょうか。

できる限り赤裸々に当時のことを思い返して書いたつもりです。物事の差異はあれど、ギャンブル依存症者は同じような経験をしていると思います。

次回はそんなどん底の自分がギャンブル依存症という病気を知りますが・・・。

自己紹介第三回をお楽しみに!

それでは、また!

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